
こちらは2月29日の日経の記事からの引用です。
【ニューヨーク=宮本岳則】新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今週(2月24~28日)の米国金融市場は記録ずくめの1週間となった。ダウ工業株30種平均は28日まで7日続落し、週間下落率は12%を超えた。リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさだ。マネーは安全資産に殺到し、米長期金利は過去最低を更新した。一部の企業活動に正常化の動きがみられるものの、投資家は警戒モードを解けないでいる。
前回の大暴落であったリーマンショック時には株式投資をしていなかったので、今回のコロナショックは投資家として迎えた初めての暴落局面です。
今回はこの局面をどのようにしてやり過ごすか、というところについて書いていきます。
結論:とりあえず何も動かない
最初に結論ですが「静観」が私なりの対応です。
まあもう少し正確にいうと、「普段どおり継続して入金をする」が私がとる対応です。
私の投資方針は「長期投資」です。
なので、基本的には「ドルコスト平均法」にのっとって、定期に積み立てていくスタンスです。
確かに、保有銘柄の時価評価額は下がっています。
以下、マネーブロッサムからの画像引用ですが、ここ数週間で-10%落ちています。
-30万円程度なので、おそらく多くの先輩投資家にとっては「そんなの屁みたいなもんじゃん。」と言われそうですが、私にとっては大金です。( ;∀;)
正直、評価損益を見るのはつらいので、最近ではマネーフォワードの画面を開くのも嫌になっていますが、それでもちゃんと見ています。笑
辛いですが!笑
ぶっちゃけ長期投資家にとっては時価評価額は無意味
こんな感じで、時価評価額は順調に下がっています。
だけど、繰り返しになりますが、「とりあえず私は何もしません」。
逆に株価が上がっていたらどうするか?となったときに、それも特に何もアクションを起こさないでしょう。
その理由が「配当金」です。
私の投資方針は配当金を目的に投資をしてます。
そのため、「株を買う」というのは「配当金を貰う権利を買う」ということなので、買った後に株価が上がろうが下がろうが正直どっちだっていい。
大事なのは配当金が減配、最悪は配当金無しになるか、ということです。
なので、配当金を安定期的に出してくれ企業の見極めというのはとても大事です。
今私が投資している企業は過去から連続増配を継続している企業を中心に投資をしており、その企業の分析には非常に時間をかけました。
つまり、当初の投資目的がブレない限りは基本的にずっとこのスタンスで続けていきます。
私が投資をしている企業については以下のブログを参照ください。
ちなみに私が今の投資方針に変わったのは昨年後半あたりからで、それ以前は短中期投資よりの投資家でした。(成績はボロボロでした)
今もそのスタイルを継続していたらと思うとゾッとしますね。
恐らく今後株式投資は一生しないと心に誓っていたでしょう。
S&P500の長期リターンはプラス
これも非常に有名な話ですが、アメリカの金融指標であるS&P500の長期リターンはいずれの時期に初めてもプラスということで知られています。
そこで、今回私なりに本当にそうなのか実際にプラスになるのかを、ランダムに投資開始日を選んでいくつかのケースに分けて検証してみました。
期間はつみたてNISAの期間でもある20年間とします。
ケース①
投資開始日:1940年4月1日(S&P500:12.21)
投資終了日:1960年4月1日(S&P500:55.43)
リターン(名目):+7.86%
ケース②
投資開始日:1970年10月1日(S&P500:84.32)
投資終了日:1990年10月1日(S&P500:314.94)
リターン(名目):+6.81%
ケース③
投資開始日:1999年11月1日(S&P500:1354.12)
投資終了日:2019年11月1日(S&P500:3066.91)
リターン(名目):+4.17%
ケース④
投資開始日:2008年9月15日(S&P500:1192.70)
投資終了日:2020年2月28日(S&P500:2954.22)
リターン(名目):+7.85%
ケース④だけ2008年から本日時点までの期間12年で計算をしましたが、いずれの場合においても確かにプラスのリターンになりました。
ちなみに一番の驚きはケース④です。
ケース④の投資開始日である2008年9月15日はリーマンショックが起こった日として有名です。
リーマンショックは数ヶ月かけて50%近くの大暴落を記録しましたが、それでも12年という歳月が過ぎてみればプラスのリターンになっているということが分かります。
少々楽観的なのかもしれませんが、今回の暴落局面においても恐らく長期で見たらプラスに転じることと思っていることが重要ではないでしょうか。
むしろ、日々の株価に一喜一憂するのではなく、「株価が下がって利回り高くなった、ラッキー♪」ぐらいの感覚でこれからも投資を継続していきたいと思います。
ちなみに投資の神様と言われているウォーレン・バフェット氏も今回のコロナショックで株を売ることはないと言っています。
ロイター「バフェット氏、新型ウイルス懸念でも「株式は売らず」」
最後に
まとめです。
- 暴落局面とはいえ長期投資家にとってはあまり関係ない
- 継続して定期での買い付けを行うだけ
- S&P500の長期リターンはプラス
- 100年に1度の大暴落と言われたリーマンショックでも長期で見たらプラス
- まあ、でも評価損が出ているのは精神的に気持ちのいいものではないけどね!