どうも、こんにちはかまけんです。
このブログではたびたび言っていますが、私はひと昔前まで超がつくほどの浪費家でした。
毎月毎月、クレジットカードの利用金額が月の給料を超えているのは当たり前。それに加えて車やエステ代のローン支払いも複数ありました。
社会人になってからはボーナス頼りの生活をずっと送っていました。
それが、あることを意識するようになっただけで、今ではすっかり浪費をすることなく、毎月10万円以上の貯金ができるようになるまではまっとうな人間になることができました。

結論:上げ過ぎたリファレンスポイント(参照点)を下げる
最初に結論ですが、浪費家はもれなく支出に対するリファレンスポイント(参照点)が高いです。
この"リファレンスポイント"を下げるだけで、浪費癖をなおして貯金体質になることができます。
リファレンスポイント(参照点)とは
リファレンスポイント(参照点)とは、
リファレンスポイントとは
絶対的な基準点ではなく、移動する基準点のこと
これだけでは良く分からないと思うので、以下でもう少し分かりやすく解説してみます。
いったん、お金のことから離れてみます。
陸上選手が心肺機能のトレーニングとして行うものに"高地トレーニング"というものがあります。
これはわざと空気が薄い山地などでトレーニングをして、身体がその過酷な環境に慣れることで、空気が十分にある平地に戻ると酸素の消費能力がアップしてパフォーマンスの向上につながるというものです。
ここでの"リファレンスポイント"こそが、平地と高地での酸素濃度ですね。
わざと高地でトレーニングをすることで、酸素濃度が低いところにリファレンスポイントをもっていっています。
お金の話に戻します。
繰り返しになりますが、浪費家の人は支出に対する"リファレンスポイント"が高いです。
以前はもっと低かったリファレンスポイントが社会人になって、学生のころに比べて多くの収入を貰うことによって、気が付かないうちに上げられてしまったものです。
例えば、多くの人にとって、高校生のころに手元にあった1万円と、社会人の1万円とでは価値が違うと思います。同じ1万円なのに。
これこそが、社会人になることによってリファレンスポイントが高くなってしまったということです。
高校生のころは1万円もあれば、いつも行っている定食屋で大盛り(+100円)が頼める、欲しかったゲームが買える(1000~5000円)と、1万円もあれば非常にワクワクしたものです。
ですが、社会人にもなれば、人によっては1日程度で使ってしまう金額ではないでしょうか。
むしろ、1万円じゃ欲しい服も買えない!!なんて思う人もいると思います。
リファレンスポイントを下げるために必要なこと
そんなこと言っている私もリファレンスポイントが高すぎる人だったので、この気持ちは痛いほどよく分かります。
では私の場合、どのようにしてリファレンスポイントを下げることができたのか。
それは、
ものを買うときに時給換算をするようにした
です。
まずは時給換算
アルバイトの場合でもいいし、サラリーマンの人でも、おおよそで月の給料と労働時間から時給単価が分かると思います。
例えば、時給が2,000円の人の場合。
服を買う場合に、もし10,000円の服があった場合。
こう思うようにします。

ものすっっっごく地味な換算ですが、地道にこの時給換算をすることで確実にリファレンスポイントを下げることができます。
他にも4,000円の飲み会であれば、2時間働かなきゃいけない。
特に行きたくもない飲み会であれば、飲み会の時間(ここでは2時間として)と合わせると、合計で4時間の時間を無駄にしている訳です。
お金持ちになればなるほどリファレンスポイントは高くなる
一般に収入が高くなれば高くなるほど、リファレンスポイントは自然と高くなると言われています。
なので、医者や弁護士、経営者のようないわゆる"高収入"の職業の人たちは、さらにリファレンスポイントが高いです。
そして、その高すぎるリファレンスポイントのせいで、高収入であるにもかかわらず貯金がないという人もたくさんいます。
特に、上記のような職業の人であれば、見栄や世間体というものもリファレンスポイントを上げる要因となっています。
高収入だから、いい家に住まきゃいけない、いい車に乗らなきゃいけないし、いい服も着なきゃいけない。
このような思考があるために、リファレンスポイントがさらに高くなり、我々庶民と比べても貯金額がそこまで大きく変わらないということがあります。
ここらへんのことは名著『となりの億万長者』(トマス・J・スタンリー著)でも書かれており、生活レベルが高い高収入層よりも、生活レベルの低い一般層の方が億万長者になれる可能性が高いと言われています。
最後に
今回は私の実体験をもとに、浪費家から節約家になるために必要な思考についてご紹介いたしました。
リファレンスポイントが高くなるのは、ある意味で仕方がないことだと思いますが、どこかでリファレンスポイントの見直しは必要であると身をもって感じました。
リファレンスポイントが、ときに収入を超えることもありますので、みなさんも是非気を付けてください。
私はこの高騰したリファレンスポイントのせいで、貯金がゼロになる手前まで行きましたので。