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金持ち父さん貧乏父さんの内容まとめ【ネタバレ有り】

2019-10-23

先日『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読みました。

この本は著者 ロバート・キヨサキにより1997年に執筆され、全世界で51ヶ国語、109ヶ国で紹介された本です。

又、日本では2000年に発売され、2013年に改訂版が出版されています。

内容としては、背表紙のコメントを拝借すると以下の通り。

  • 金持ちになるためにはたんくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。
  • 持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。
  • 資産と負債の違いをはっきりさせる。
  • お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。
  • そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。

今回は本書の内容を要約することで、自分自身の備忘録も兼ねて記事にしていきたいと思います。

※ネタバレ要素がたっぷりありますので、これから読もうとしている方はブラウザバックをお勧めいたします。

『金持ち父さん』『貧乏父さん』と呼ばれる2人の父親

本書では『金持ち父さん』と呼ばれる父親と『貧乏父さん』と呼ばれる2人の父親が登場します。

『貧乏父さん』は主人公ロバート・キヨサキの実の父親で、『金持ち父さん』と呼ばれる父親は主人公の友人マイクの実の父親のことです。

お金に対する境遇や考え方については2人の父親は実に正反対で、主人公はわずか9歳のうちから両者から違った考え方を学ぶことができました。

金持ち父さんの境遇、考え方

  • ハイスクールすら卒業していない
  • ハワイで最も裕福な人物の1人
  • 欲しいものが買えない場合は「それを買うためにどうすればいいのか考えろ」
  • 「金がないことこそが悪の根源だ」
  • 「リスクをとることを学べ」
  • 「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社が本日える」

貧乏父さんの境遇、考え方

  • 高い教育を受けて博士号を取得
  • お金に関しては生涯を通して苦労した
  • 欲しいものが買えない場合は「それを買うお金はない」
  • 「金への執着は悪の根源だ」
  • 「お金に関しては安全第一」
  • 「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社に入れる」

金持ち父さんからの教え

主人公は2人の正反対の父親のどちらかの考え方を鵜吞みにするのではなく、両者を比較することでじっくりと考えることが出来て、最終的にはお金に関しては金持ち父さんの言うことを聞こうと決めました。そして主人公は9歳からの30年間でお金に関する様々な教えを金持ち父さんから教えてもらうことになりました。

以下ではその教えのうちいくつかについて要約をしています。

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金持ちはお金のためには働かない

たいていの人はお金のために働いていると金持ち父さんは言います。それは請求書の支払いができないのではないか、クビになるのではないか、お金が足りなくなるのではないかという『恐怖』が根源となっています。

貧乏父さんのいう「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社に入れる」という言葉はまさに『お金のために働く』という言葉を言い換えたものになります。

本書では『学校はお金のために働く方法を学ぶところで、お金については習わない』『学校ではお金のために働くのが正しいとされる』と言われていますが、確かに自分自身に置き換えてみても学校の義務教育ではお金に関する知識というものは一切得られませんでした。もし本気で子供にお金のことについて教育をするのであれば、家庭内で教育をするしかありません。

そして金持ち父さんは主人公に以下のように教えます。

中流以下の人間はお金のために働く

金持ちは自分のためにお金を働かせる

この教えを受けたあとに主人公は子供ながらに『漫画図書館』というビジネスを始め、自分が働かなくてもお金を生み出すシステムを作り上げることで、それが『お金を自分のために働かせる』ということに気が付きます。

お金の流れの読み方を学ぶ

金持ち父さんは主人公に以下のようなことを教えます。

金持ちは資産を手に入れる

中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む

そして「資産と負債の違いを知ることが第一だ」と言います。

資産と負債の違いとは

本書では資産と負債の違いについて以下のように述べています。

資産はポケットにお金を入れてくれる

負債はポケットからお金をとっていく

ここでいう『資産』とは不動産、株、債券、手形、知的財産等のことをいい、逆に『負債』は住宅ローン、消費者ローン、クレジットカードの未払い分のことを言います。

又、以下は貧乏な人、中流な人、金持ちな人のお金の流れのイメージ図にします。

貧乏な人のお金の流れ

中流な人のお金の流れ

金持ちな人のお金の流れ

例えば中流の人の場合、収入が増えると税金として支出が増えます。又、収入が増えるにつれ、住宅を購入すると負債としてローンが発生します。

逆に金持ちの人の場合だと、最初に資産を買い続けます。そうすれば、いずれ資産が収入を生み、そこから得られた収入で欲しいものを買います。

ここが金持ちとそうでない人たちの違いだと本書では書かれています。

自分のビジネスを持つ

たいていの人は自分のビジネスを持っておらず、もし「君の仕事は何?」と尋ねると多くの人は『職業』を答えます。

このように『職業』と『ビジネス』を混同している人が圧倒的多数で、『職業』として会社に勤めている他に自分自身の『ビジネス』を持つことが重要であると本書では述べられています。

そして本書では『自分のビジネスを持つ』=『本当の資産を持つ』と言われています。

上記の問いに『職業』を答えた人は、『自分のビジネス』ではなく『他人のビジネス』の為に自らの人生をささげているケースが多いが、経済的な安定を得るためには『自分のビジネス』を持つことが必要であり、自分のビジネスは『収入』ではなく『資産』を中心に展開します。

本当の資産とは前述したものと繰り返しになりますが、以下のようなものがあります。

  • 自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
  • 債券
  • 収入を生む不動産
  • 手形、借用証書
  • 音楽、書籍などの著作権、特許権
  • その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など

上記のものは、何も会社を辞めて起業することだけが『自分のビジネス』ではなく、本業をしながらでも副業的に始めることが出来るビジネスであるということを教えてくれています。

会社を作って節税する

本書では金持ちになる為に必要な能力のことを『ファイナンシャルインテリジェンス』と呼んでおり、それを伸ばすことが非常に重要であると述べています。

ファイナンシャルインテリジェンスとは

  • 会計力・・・ファイナンシャルリテラシー(お金に関する読み書き能力)
  • 投資力・・・お金がお金を作り出す科学
  • 市場の理解力・・・市場が需要と供給の科学であることを理解する
  • 法律力・・・会計や会社に関する法律、国に自治体の法律に精通している

見出しにもなっている『会社を作って節税する』というのは、このうちの『法律力』に注視しています。

というのも、特に税金に関して言えば、高収入になるにつれて高い税率がかけられますが、金持ちはこの『納税』という行為をただ黙って実行するのではなく、正しい知識をもつことで節税して自分自身を守ると言います。

それが『会社を使った節税』です。

例えば、会社を持っていない人であれば、稼いだ収入から税金を引かれ、残ったお金で生活をやりくりします。しかし、会社を持っていれば、会社が収入を得たら、そこから経費を引き、残ったお金に税金が課されます。つまり、旅行費(交通費)や購入費を仕事の経費として支払うことで、そこのお金には税金が課されないという『抜け道』があります。(脱税にはならない範囲で!)

会社のために働いている人と会社を持っているお金持ちのお金の流れは以下のような違いがあります。

会社のために働いている人

  1. 稼ぐ
  2. 税金を払う
  3. お金を使う

会社を持っているお金持ち

  1. 稼ぐ
  2. お金を使う
  3. 税金を払う

『金持ち父さん貧乏父さん』はこんな人におすすめ!

本書はお金に関する哲学的なこと、考え方について書かれています。

すでに資産運用をされている方には、当たり前といえば当たり前と言われるような内容のものばかりです。(というか、既に読んでいる方も多いと思います)

一方で、資産運用をしたことがない、投資初心者の方にとっては目から鱗的な内容がたくさんありますので強くお勧めできます。

とは言え、長く資産運用をされている方でも、改めて本書を読むことで基本に戻ることができるのではと思います。

 

※本記事では『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)から一部引用をしています。

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元アイドルオタクの初心者ブロガーです。アイドルオタクを引退してからの日常をゆる~く書いていきたいと思います。その他にも投資、節約勉強中です!

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