現在私がメインで投資をしているのが米国株への長期投資です。
私が米国株に興味をもったのは、有名投資家ブロガーのバフェット太郎さん著書「バカでも稼げる 「米国株」高配当投資」を読んでからです。
この本を読む前までは楽天VTIなどの投資信託で米国へ投資をしていたものの、基本的には日本株への投資をメインとしていました。
今回はこの本を読んで、何故私が米国株投資を始めてみようと思ったのかという理由について書いていきたいと思います。
日本株への投資をやめて、米国株へ投資をしようとおもった理由
厳密には日本株への投資をやめてはいませんが、基本的に現在は米国株へ毎月投資をしているという状況です。
今でこそ、ポートフォリオのうち、日本株と米国株の比率が半々ぐらいですが、時間とともに日本株の比率は下がってくるでしょう。
では何故、日本株への投資より、米国株への投資をメインにしようと思ったのか。理由は大きく分けて3つあります。
米国株投資をする理由
- 連続増配企業数の圧倒的な差
- 米国は四半期配当
- 世界一の経済大国
それぞれの理由について以下で解説していきます。
連続増配企業数の圧倒的な差
長期投資をするのであれば、キャピタルゲインではなくインカムゲインによる利益を主軸としています。
インカムゲインとは、つまり企業からの配当金による収益です。
そのため、企業が安定して配当を出し続けるかどうか、さらにはその配当金が年々増加(=増配)しているかどうかが、長期投資を行う上では非常に重要な要素となってきます。
では、ここでアメリカと日本で25年以上連続増配している企業はそれぞれ何社あるでしょうか。
まず、アメリカですが25年以上連続増配をしている企業はなんと100社以上あります。
その中にはコカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、マクドナルドなど、アメリカに特段詳しくない日本人でも知っているような世界的な大企業が名を連ねています。
しかもそれらの企業が40年以上の長い間、連続増配を続けています。
これは100年に1度の大不況と言われたリーマンショックの間にも増配をして、株主へ利益の一部を還元していたということです。
一方で、日本で25年以上連続増配をしている企業は何社でしょうか。
答えは、花王の1社のみです。ちなみに花王の連続増配年数は現時点で29年。
この数字の差だけ見ても、長期投資をする上で日本とアメリカのどちらに魅力を感じるかは言うまでもないと思います。
なぜ連続増配をしている企業に、これほどまでの差があるかというと、企業の株主に対する姿勢の違いがあると言われています。
日本の場合、「株主連帯責任」という風潮があるため、企業の業績が悪ければ配当金を減配して株主にも一緒に責任をとってもらうという感じです。
逆にアメリカの場合だと、業績が悪ければそれは「経営者の責任」という考えがあり、仮に減配をしたら経営者は株主から激しい非難を受けることになります。
アメリカは四半期配当
配当金の支払いについて日本とアメリカでは大きな違いがあります。
それが、配当金の支払いタイミングです。
日本の場合、企業によって違いはありますが、年に1回もしくは2回に分けて配当を出す企業が多いです。
一方でアメリカはほとんどの企業が四半期ごとに配当を出してくれます。
配当回数が多いからといって、1年間に受け取ることができる配当金の総額が変わらないので、配当利回りに対しての違いはありませんが、四半期ごとに配当を出してくれる方が、投資家側としては嬉しくもあり、即金性が高い分、心理的な安心感を得ることができます。
ちなみに日本でも四半期配当の企業は増えつつありますが、まだまだ少なく、ほとんどの企業が年に1回、もしくは2回に分けて配当を出しています。
世界一の経済大国
アメリカは言わずと知れた、世界最大の経済大国です。世界のイノベーションをけん引しているのもアメリカです。
下図の世界の時価総額国別比率をご覧下さい。
ご覧の通り、アメリカが世界の時価総額の半数以上を占めていることが分かります。一方、日本は世界2位の比率を占めているものの、わずか7.8%です。
このことからも、日本という世界から見れば小さなマーケットに投資をするよりかは、アメリカという超巨大マーケットに投資をする方がより良いと言えるでしょう。
また、国の将来性といったことを考える際に重要となってくる指標が「人口予測」です。
以下、国連が出している人口推計です。
出典:国連
表を見るとアメリカは人口の増加が予想されていますが、日本は年々減少していくと予想されています。
一般的に人口が増えるとマーケットが拡大して、経済の成長につながると言われています。当然、人が増えれば増えるほど、需要の高まりと消費の増加が見込めます。また、人口が増えることで労働力が増加して、国の生産性を高めることにもなります。
そうなると、私も日本人なのであまり考えたくはありませんが、人口の減少が嘆かれている日本では、経済は緩やかに衰退していくことが考えられます。
最後に
日本国民としてはなかなか厳しい現実も見えてきましたが、最後にまとめです。
チェックリスト
- 長期投資では連続増配をしている企業への投資が重要
- 連続増配をしている企業は日本よりも圧倒的に米国が多い
- 経済の成長性という観点からも米国の方が期待大