投資をする際に投資初心者や投資を全くやったことがない人から必ず言われる言葉に「投資は怖い」というものがあると思います。
確かに投資の世界に『絶対』はなく、「絶対に儲かる!」や「絶対に損しない!」ということは言えません。それらが、投資未経験の方に「投資は怖い」と言われる所以かもしれません。
しかし、本当に怖いのは『知識やビジョンがないのに投資をすること』です。
正しい知識をもって投資をすることで、限りなく『絶対』に近づけることができます。
この記事のポイント
- 投資が怖くない理由
- むしろ投資をしない方が怖い
- どうすれば正しい投資ができるのか
広義の意味では『投資』も『預金』も同じこと
平成30年度の日本証券業協会による『証券投資に関する全国調査』が行われましたが、その中で日本人で現在もしくは過去に株式・投資信託・公社債を保有していたかというアンケートに8割以上の人が『一度も保有したことがない』という結果になりました。
(引用)日本証券業協会「平成30年度 投資証券に関する全国調査(個人調査)」
この結果からほとんどの日本人が投資をしていないことが分かります。
一方で預金をしたことがないという日本人はほとんどいないと思います。恐らく成人をしていて、給料日に全額おろさない人であれば、少なからず預金はしたことがあるはずです。
ですが、広義の意味では『投資』も『預金』も同じことになります。
少しでもお金に関する勉強をしたことがある人であれば『投資=預金』というのはしっくりくると思いますが、そうでない人からしたら投資と預金は真逆のものであると感じるかもしれません。
それぞれは以下の点で全く同じ意味合いを持ちます。
- 株式配当 ⇔ 預金利息
- 株価の値上がり(下がり)による損益 ⇔ デフレ(インフレ)による損益
株式配当 ⇔ 預金利息
株式投資で企業に投資をすると年に数回、配当として利益の一部が株主に還元されます。銀行は、これと同じように預けているお金に対して利息がつきます。
株式投資の場合、東証1部の平均利回りとしては2~3%程度であり、5%を超えるものは一般的に高配当と呼ばれます。
一方で、銀行の利息については、利率の高いネット銀行でも0.1~0.3%程度と言われています。
利回りの違いはあれど、考え方としては同じであることが分かります。
株価の値上がり(下がり)による損益 ⇔ デフレ(インフレ)による損益
当然株価は日々変動します。それに伴い、保有している株の時価総額も時々刻々と変化していきます。
株価が絶好調に伸びているときには心理的にウハウハで、場合によっては大きな利益を得ることもできます。
ですが、万が一暴落局面にあった場合には保有資産の時価総額も一気に落ちるため、損を抱えることもあります。
恐らく、初心者や投資未経験者が投資に対して怖いイメージをもっているのは、この部分ではないでしょうか。そして、その人たちが考えるのが「その点、銀行預金は安心」ということだと思います。
しかし、銀行預金の場合でも同じように損をする場合があります。
それが『インフレ』です。つまり、『物価があがって、相対的にお金の価値が下がる』ということです。
世界仰天ニュースなどのTVを見ていてこういう言葉を聞いたことがありませんか。
横領された金は実に1億円。今の価値にしておよそ4億円。
これがインフレです。インフレ、デフレのことをよく知らない人からすると『昔の1億円が4倍の4億円に増えた!』と思われるかもしれませんが、全くの逆です。
昔の1億円に対して、今は4億円も出さないと同じ価値にはならない。つまり、お金の価値が4分の1まで落ちた、ということです。
普段お金のことについて考えない人であれば、ここらへんの概念は難しいかもしれませんが、非常に大事な考えです。
ココがポイント
銀行にお金を預けるということは、銀行に投資をしているということ
上記のように、広義の意味では株式に投資するのも、銀行に預金をすることも全く同じということになります。
ところで普段お金を預けているだけだと全く実感が湧きませんが、我々が銀行にお金を預けたら、そのお金はその後どうなるでしょうか。ずっと銀行の金庫に眠っているだけでしょうか。
実は、銀行は我々から預かっているお金をもとにお金を増やす運用(投資)をしています。その運用に対しての利益を我々が利息として受け取っている訳です。
つまり、銀行にお金を預けるということは、間接的に投資をしているということになります。
投資をしない方が怖い
上記でも述べた通り、日本はインフレ(物価が上がる)になっており、それはこれからも継続していくと予想されています。
その為、投資を全くせずにお金を銀行に眠らせておくのは、何もしていないのに年々お金が減っていってしまい、投資をしないことよりも危険な状態になります。
ひと昔前のように銀行の利息がインフレ率よりも高ければ、全く気にすることはないかもしれませんが、今の銀行の利息だとそれは難しいと言わざるを得ないです。
ちなみに直近3年間のインフレ率は
メモ
- 2017年:0.47%
- 2018年:0.98%
- 2019年:0.99%
これを見ると、銀行にお金を預けているだけだと、ジワジワとお金の価値が下がっていることが分かると思います。
正しい投資をするには
とは言え、やはり投資は難しいし怖いというイメージを持つ人も多くいると思います。
そこで必要になってくるのが『正しい知識と明確なビジョンを持って投資をする』ということです。
投資の基本は分散投資!
投資の基本は分散投資です。一方で、投資初心者の人がやりがちになってしまうのが、集中投資です。
これだと、仮に1社だけに投資をしていたとして、その1社の株価が大きく下がれば保有資産も大きく下がりますし、万が一、その会社が配当をやめると発表したときには配当利回りは0%になり、手元に配当金が入ってくることはありません。
逆に、広く分散投資をしていた場合、例えば100社に分散投資をしていた場合、仮にその内の1社が倒産をしてしまったとしても、単純計算で1%程度のダメージしか受けないわけです。
しかし、投資を始めたばかりの方で、投資に回せるお金がなくて集中投資にならざるを得ないという方もいると思います。
そういった場合に有効になるのが『インデックスファンド』です。
つまり、特定の指数に連動したファンドなので、それを買うだけで、広く集中投資できるということになります。
明確な投資ビジョンを持つ!
投資で失敗する多くの理由の1つに、明確なビジョン(目的)を持たないで、且つそれを維持しないで投資をしたこと、というものがあります。
例えば、最初の投資目的をやんわりと長期投資と置いていたにも関わらず、短期的な悪材料で株価が下がったときに、含み損に耐えることが出来なくなって売却をしてしまい、トータルで損をしてしまうということです。
この場合であれば、仮に株価が下がったときは『バーゲンセール』なので、逆に買い付けを行うことが正解と言えます。
しかし、僕自身も投資をやり始めたときに同じように明確なビジョンを持っておらず、ハチャメチャなトレードばかりを繰り返して、結局多くの損を出してしまいました。
逆に今は『長期投資』という明確なビジョンがあるので、少しずつではありますが、資産を増やすことに成功しています。
最後に
まとめです。
まとめ
- 投資と銀行預金は同じ!
- 銀行にお金を眠らせておくと知らない間にお金が減っている!
- 正しい知識を持つことで、正しい投資をすることが出来る!
僕もまだまだ投資を始めたばかり、分からないことだらけです。
是非一緒に勉強をして、豊かな人生を勝ち取りましょう!
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